最新の投稿
ルビナッチのジャケットをオーダーメイドしました
Rubinacci(ルビナッチ@rubinacci.it)はイタリアのナポリ発祥のショップでございます。現在はナポリの他にミラノやロンドンなどにもショップを構え、当主のマリアーノ氏を始めご子息のルカ氏を中心にショップの運営をされておられます。日本国内では新宿伊勢丹メンズ館の5階および日本橋三越2階に同ショップのコーナーが設けられております(2023年夏に取扱終了)。
ビスポークを中心とする同ショップの顧客にはGianluca Vacchi(ジャンルカ バッキ)氏、Lapo El Kann(ラポ エルカーン)氏、Alessandro Squarzi(アレッサンドロ スクアルツィ)氏などのイタリア ファッション界の大物が名前を連ねております。
今回は新宿伊勢丹にてCERRUTIの生地(レガッタ ストライプ)を使用してダブルブレストのテーラードジャケットをオーダーしました(残念ながらこの生地は店頭では扱っておりません)。同店舗のオーダーメイドではイギリスやイタリアなどのスタイルを選択することができますが、試着の結果ルビナッチを選ぶことにいたしました。
ちなみに新宿伊勢丹のルビナッチはフルオーダーメイドでは無く、パターン オーダーとのことであります。あらかじめ設定された型に合わせて調整を行う手法ですが、ボタンや裏地などの詳細部分についてはカスタマイズ可能です。私の場合はワンサイズ下げて可能な限り体型に合わせていただきました。
段返りのダブルブレスト ジャケットは初めてであります。一般的なダブルブレストの内側のボタンは1個ですが、段返り仕様のために2個取り付けられています。当然ながら内側のボタン穴も2個あります。そして外側の2番目のボタンのみを使用する場合は内側も2番目のボタンを使用します。
襟の裏側にはフラワー ホールとセットのフラワー リングが縫い付けられております(矢印)。これは実際に花を挿した場合に茎を固定するためのもので、オーダー メイドのジャケットなどで時折見かけます。
袖口は水牛の重ねボタン&本切羽を指定しました。お話しによれば袖の重ねボタンはルビナッチが最初に始めたとのことであります。
純正ボタン(裏面写真)は単体販売しておらず、オーダー時に他のボタンをオプション指定すると二度と入手できないので注意する必要があります。
カバーとハンガーにはRubinacciのロゴが入っています。ちなみにハンガーはマイネッティのものと思われます。ヨーロッパ旅行時にはジャケットを収納したこのカバーを見せつけて歩きたいところです。
LHはLondon House(ロンドン ハウス)の略です。ネームタグに記載されているのはルビナッチのナポリの住所かと思われます。
このジャケットは特別な企画の一環であるため、通常の店頭オーダー方法とは異なっております。お値段に関しても、まったく同じものを作れば20万円前後であろうという予想しかできません。しかしパターンオーダーではあるものの、忠実にルビナッチ純正の仕上がりとなっております。そしてオーダーから仕上がりまでは約1ヶ月でした。
ルビナッチは既成品のジャケットやスーツも展開していますが国内では既成品の取り扱いはありません。現地における既成品スーツの価格は20万円台から始まるといった印象です。同様にジャケットは15万円前後となっている模様です。また伊勢丹メンズ館におけるルビナッチのスーツの予算は25万円程度を見たほうが良いと思います。
ココをClick→記事タイトルとURLをコピー
経歴:FerrariやRolls-Royceなどの高級輸入車の整備解説書・取扱説明書の翻訳者を経て、 政治家・芸能人・弁護士などのパーソナル スタイリングを担当。1966年生まれ。【言語:TOEIC840・初級イタリア語】
© 2023 やさぐれスタイリスト
コメント
コメントを投稿
Spam comments will be removed