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現在までに購入した6本のFortelaのパンツ
最初に国内のセール会場で購入したフォルテーラのパンツはミリタリー グリーンでありました。当時はあまり有名なブランドでは無く、また巷で言われるほど使い易くないミリタリー色ということもあって売れ残っておりました。
FORTELA - Fatto a mano
fortela(フォルテーラ)はAlessandro Squarzi(アレッサンドロ スクアルツィ)氏が近年立ち上げたイタリアのブランドでございます。現時点においては、イタリアン カジュアル テイストのパンツやジレなどの展開を主としておられるようです。【注:Fortelaは公式インスタグラムの表記に準じて『フォルテーラ』としました】
日本に30年近く通われている氏は日本各地を回られており、岡山のデニムはもちろんのこと様々な日本の素材にご興味があるようです。ちなみに30はサイズ表記であります。
この糸は間違いなくデザインの一部でありますが、糸がほつれていますよとのご指摘を受ける予感がしております。縫製に関してはかなり丁寧で頑丈そうです。
fatto a mano(英訳:handmade)の名の通り、このパンツはテーラード パンツでございます。正直なところ試着するまでは、良くあるイタリアのカジュアルパンツで……とナメておりました。ところが履いてみると素材やフィット感が異次元でありました。はっきり言えば量産品のPT01やIncotexでは、この仕上がりは不可能であると思われます。
裾は最初から3cmのダブル仕様になっており、裾を詰める場合は少々面倒な作業となって跡が残る可能性があります。幸いにも私は詰める必要がありませんでした。このパンツは恐らく30インチからの展開と思われますが、46サイズでデニム29~30インチの私の場合は30インチでジャスト+ウェスト2cmのサイズ感でした。
向かって右側が前になるのですが、後ろ部分のほうが面積が大きくデザインされております。恐らくこれも影響して比較的ゆったりとした腰周りのフィット感となっていると思われます。また右足外側の膝部分には西部開拓時代に使用されていたナイフ ポケットが取り付けられています。
さて、これだけ素材やデザインにこだわった一級品のパンツの定価は税込み49,680円であります。いやいやオジサンもう少し何とかなりませんかね?といった価格でございます。私も偶然セール品となっていたので購入しましたが、その定価で普段使いは少々躊躇するかもしれません。
2本めに購入したパンツはブラウンのコットン パンツでした。同ブランドのひとつの特徴であるコットン100%素材は伸縮性はありません。したがって試着時にキツめの場合は購入を見送ったほうが無難かと思います。また裾幅が16cmでふくらはぎ部分の幅が19cmなので、ふくらはぎ周囲長が38cmの私は下記のようにピッタリとしたフィット感になります。
そしてふくらはぎ部分がピッタリとしているため、腰掛けるとウェスト部分が下に引っ張られることがあります。近年の裾幅が狭いイタリア製のパンツはこういった傾向があります。ストレッチ素材を使用していれば問題はありませんが、コットン100%の場合は試着時に座って確認したほうがよろしいかと存じます。
3本めとなるホワイト コットン パンツはYooxにて購入いたしました。恐らく国内の定価は35,000円前後と思われます。私が持っている白のデニムはすでに4年以上を経過していたので、タイミング良く購入できたと思います。
このデニム素材は岡山産ですが、近年のデザインで見られるポケット裏地の日本地図は描いてありません。当然ながら品質タグには日本語の表記もありません。そして裾幅は約16cmであり、以前に購入した同ブランドの2本のパンツとデザインは同じであります。
左の後ろポケット付近に1.5mmほどの茶色のシミがありましたが、出荷時にすでにあったものか後から付いたものかは不明です。もし定価で購入していれば返品していますが、約80%オフのB級品と考えれば問題はありません。またこのシミは漂白剤で落ちるレベルであると思われます。
4本目となるネイビー コットン パンツもYooxにて購入いたしました。購入時の写真では冬物らしく見えたのですが、タグによれば2016年の春夏モデルとのことです。100%のコットン素材で生地は薄めであり、真冬には適さない印象です。
サイズは以前の3本と同じく30インチで、すべてのパンツが似たようなサイズ感となっております。ネイビーの発色が良い感じですが、合わせるのが難しい印象です。
5本目のブルー デニムもYooxで購入いたしました。高品質デニムの素材に関しては世界的に岡山産が最高であるとの評判ですが、デザインに関してはイタリアのほうがカッコ良い印象です。しかしながら日本製素材がイタリアで製造されたあと、高価格なデニムとなって輸入されるのはモヤモヤするところであります。
裾幅は同ブランドのコットンパンツ(約17cm)と比較すると広く、約19cmとなっています。総合的に判断するとコットンパンツとはまったく異なるデザインと言っても良いかと思います。しかしこれによって、アメリカ風の昔ながらのブルーデニムといった外見になっているのかもしれません。
このデニムの製造年は不明ですが、当時の国内定価は税込みで約4万円であったと思われます。そして同ブランドの他のパンツと比較した場合、腰回りと腿がキツい反面、ふくらはぎは緩い感じです。お尻の大きい方はサイズを2インチ上げたほうが良いと思います。私のサイズは普段30インチですが、今回同じ30インチを選択したところギリギリで一番上のボタンが閉じるといった状態でした。
巷ではストレッチ素材のデニムが履きやすいとのことですが、このデニムはストレッチ性が皆無のコットン100%のハードコアな仕上がりであります。しかしシルエットは抜群にエレガントです。
6本めはYooxにおいて90%オフのキャンペーン中に購入いたしました。JOHNと呼ばれるこのモデルは、ブランド名の刺繍などから2年以上前のモデルと思われます。生地は薄手で、裾幅は約20cmと広いのですが太ももはタイトな感じです。
ダメージ加工は残念ながらアイボリーのデニムではあまり目立ちません。サイズは前回のデニム同じく30インチ(イタリアのSサイズ)で、ジャストでした。参考までにお尻や太ももが大きい方は2インチ上げたほうがよろしいかと存じます。
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経歴:FerrariやRolls-Royceなどの高級輸入車の整備解説書・取扱説明書の翻訳者を経て、 政治家・芸能人・弁護士などのパーソナル スタイリングを担当。1966年生まれ。【言語:TOEIC840・初級イタリア語】
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