太い袖のテーラード ジャケットはカッコ悪い


上記のミラノで製造されたテーラード ジャケットは5~6年前に購入いたしましたが、何となく出番が少ないジャケットでした。そして素材や着用感やサイズ感も良かったものの、最近になって腕の部分のデザインに問題があることに気が付きました。

結論から言うとアーム ホール(腕が通る穴)周辺分が大き過ぎ、それによって袖の筒部分も太くなって外見が悪くなっています。そしてアームホールを小さくする修正は困難であり、腕以外は問題が無いジャケットなので残念であります。

このような腕の付け根部分に余裕があるテーラードジャケットは着やすい特徴がある反面、上腕部に余裕があり過ぎて胴体部分とのバランスが悪くなります。特に近年のジャケットは細身が多いので腕部分が太いと余計に不格好に見えてしまいます。

参考までに私の持っている上記以外のテーラード ジャケットは着用時に苦労いたします。また腕を含めて体にフィットしているため、着用時にも比較的窮屈な思いをしております。素人さんはそのようなテーラードジャケットは動きにくいとおっしゃいますが、体にフィットしたカッコ良いテーラードジャケットは本来動きにくいのであります。

そもそもテーラード ジャケットに動きやすさを求めること自体が間違いでございます。荷物などを運ぶ作業をする場合はジャケットを脱ぐと思います。ジャケットを着て全力疾走することも無いでしょう。大都市圏の移動に限れば、ジャケットを着て電車の吊り革を掴めればそれで十分なのでございます。


ちなみに上記のスーツは非常にタイトなシルエットであります。ジャケットの絞ってある位置が通常より5cm以上高いため、ボタンを留めると深呼吸しづらくなります。また私は上腕三頭筋が大きめなので上腕部がきつく、電車の吊り革を掴むのがやっとでございます。

40代を過ぎた皆様にとってジャケットの肩周りは重要なポイントとなります。一般的に普段運動をされていない場合、腕が細くなって腹部が出てきます。ジャケットの腹部はボタンを外すなどしてそれなりにごまかすことも可能ですが、筋肉が落ちて生地が余った腕や肩周りは修正が困難です。

肩周りはジャケットの外観でも重要な部分であり、特に段付きのシワは相手に体型的に貧相な印象を与えます。可能であれば筋肉を鍛えて大きくすれば良いのですが、それも難しいと思いますので下記の図のような段付きのシワが肩周りにできるようでしたら買い替えを検討されたほうがよろしいかと存じます。

【関連記事】

テーラード ジャケットの着丈は短めが今風です
標準的な40代のビジネス スーツ スタイル

ココをClick→記事タイトルとURLをコピー

コメント

当ブログの内容の流用はご遠慮ください

© 2023 やさぐれスタイリスト

過去記事

もっと見る