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スリム/テーパード/テーラード パンツの意味
デニムに関しては以前からストレートやフレアーなどの呼称は使われておりましたが、近年はパンツ(トラウザーズ)の形状の呼称も増えてきた印象です。呼称はある程度の履き心地が予想できるので便利ですが、ブランドやパンツの種類によっても呼称が変わる場合もあります。
ちなみに日本人が外来語(特に英語)をカタカナで表記する場合、本来の表現を省略して短くしたり、受け身表現などを割愛したり、和製英語に置き換えたりする傾向があります。これによって混乱を招くことがあるわけですが、特にファッション業界のカタカナ英語は英語として誤っている場合も多いので注意が必要です。
パンツの呼称に関しては形状と履き着心地に分かれますが、国内において厳格な基準は無いと思われます。形状としてはデニムで使用される「ストレートレッグ」や「ブーツカット」などが挙げられますが、履き心地の場合は「Fit」が使われているようです。そして以下は英語圏におけるメンズ パンツのおおよその意味です(裾幅は参考値)。
- Regular Fit Pants(レギュラー フィット)
最も一般的なパンツの形状。腰回りは緩めであるがダブついてはいない。裾幅:19~20cm- Slim Fit Pants (スリム フィット)
臀部はそれほどキツくなく、裾に向かって適度に細くなっている。裾幅:18cm前後- Tapered Fit Pants (テーパード フィット)
臀部はレギュラーより細くスリム フィット パンツより太い。裾幅:18cm前後- Talored Fit Pants (テーラード フィット)
臀部と腿上部が最も狭く、裾に向かって細くなっている。裾幅:16~18cmレギュラー フィットはデニムなどでも見かける表記で、最も一般的な形状のパンツです。股上(ライズ)も深く快適性も備えた形状である反面、全体的に緩めなシルエットなので40代メンズの方が履くとシニア スタイル風味に見える危険性があります。
スリム フィットは形状も履き心地もイメージできるパンツであると思います。細く見えるものの、スキニーとは違ってタイツのような履き心地ではありません。レギュラー フィットよりは足のラインが綺麗に見えます。
テーパード フィットは形状と履き心地の両方の意味を持ち、「テーパード パンツ」は裾に向かって細くなっているパンツの総称として使用可能と思われます。足が長く見える効果を謳っているパンツの多くはこの形状です。また腰回りが緩くて楽な反面、ふくらはぎがキツく感じる場合もあります。
テーラード フィットと「テーラード パンツ」には大きな違いがあります。前者は履き心地を意味している一方で、後者はカスタム パンツ(仕立て)パンツを意味しています。そして国内ではテーラード パンツのほうが多く使われ、意味も両方が混在している印象です。テーラード フィットは立ち姿が綺麗ですが、全体的にタイトな感じである上に股上が浅めであり、コットン100%素材の場合は下半身の動きが大きく制限される場合もあります。
40代メンズの方々においてはスリム フィットが最も無難でオシャレに見えるパンツであると思います。また多少キツい場合はストレッチ素材を使用しているものを選ぶと良いと思います。素材にもよりますがテーパード パンツは中級者以上向けといった感じで、テーラード フィットは上級者といった印象です。
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経歴:FerrariやRolls-Royceなどの高級輸入車の整備解説書・取扱説明書の翻訳者を経て、 政治家・芸能人・弁護士などのパーソナル スタイリングを担当。1966年生まれ。【言語:TOEIC840・初級イタリア語】
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