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アズーロエマローネとイタリア人が言っているのは誤り
私は日常的にカタカナ語の元の言語の意味や綴りや使用方法を確認することにしています。それは初見のカタカナ語をそのまま覚えると、元の言語(特に英語)では通じない場合が多々あるからです。そして最近のそれは英語の他にイタリア語も加わってまいりました。
azzurro e marrone(英語:blue and brown)は近年イタリア人が得意とする色の組み合わせとして紹介され、日本国内においてファッション用語として見かけることがあります。しかし複数のイタリア人に尋ねたりネットで検索をしてはみたのですが、イタリアでファッション用語として使用されている形跡は確認できませんでした。
それも考えてみれば当然のお話で、他の言語に翻訳しても単に2つの色を言っているだけです。例えば文章の中でazzurro e marrone stanno bene(青と茶は良く合う)といった表現であればファッションの意味として理解可能ですが、その中から色だけを抜き出しても意味が通じるとは思えません。
さらにアズーロエマローネがカッコ良いなどとおっしゃる方々で、ご自身で実践されている写真もあまりお見掛けしません。それはこの色の組み合わせは難しい部類に入るからです。特にブルーのインナーを日常的に着こなす方でないと難しいと思います。
カタカナ語におけるアズーロエマローネの起源は確認できませんでしたが、恐らくイタリアに出張などで訪れたファッション関係の日本人が現地で聞きかじって日本で紹介したものと思われます。いずれにしても、イタリアン ファッション崇拝者の皆様の間でしか通じない用語ではあります。
ちなみにイタリア語に限らず特定のカタカナ語を流行させようとするメディア関係者の方々が必ずいらっしゃいます。最近ではサブスクがそれに当たりますが、英語を理解する人々はサブスクなどとは口にいたしません。そして日本人がいつまでたっても英語ができない最大の原因はこのカタカナ語にあると考えています。
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経歴:FerrariやRolls-Royceなどの高級輸入車の整備解説書・取扱説明書の翻訳者を経て、 政治家・芸能人・弁護士などのパーソナル スタイリングを担当。1966年生まれ。【言語:TOEIC840・初級イタリア語】
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