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「ジェレミー・クラークソン 農家になる」は秀逸なドキュメンタリー
先月Amazonプライム・ビデオにおいて公開されたJEREMY CLARKSON'S FARM【PR】(原題:日本語字幕付き)が面白かったのでご紹介したいと思います。同番組は全8話で構成され、本国イギリスにおいては大人気となっている模様です。
ジェレミーはトップ・ギアというイギリスBBCの自動車番組の司会を、ジェームス・メイとリチャード・ハモンドと共に長年続けてきました。彼は暴言や悪態を毎回繰り返すという独自のスタイルで人気となりましたが、数年前に上記の2名と一緒にプライム・ビデオでグランド・ツアーという番組を新たにはじめました。
グランド・ツアーはトップ・ギアと同じスタイルの自動車番組ですが、それぞれの3人は単独で派生番組も担当しています。そして「ジェレミー・クラークソン 農家になる」も、彼が単独で自動車とはまったく関係が無い農家を始めるという企画の番組であります。
ジェレミーは61歳で身長196cmと大柄でショービジネスなどで財を成し、イギリスに広大な畑を所有して耕作を請負業者に依頼していました。したがって農業に関してまったくの素人ですが、この番組で初めて所有する農場を自ら耕作をすることに挑戦します。
番組は自動車好きのジェレミーが、何も考えずに購入したランボルギーニ社製の巨大トラクターを運転するところから始まります。そして思い付きで羊を飼ったり敷地内の川の水の販売などを企画し、その度に誰かの助けを借りるといった内容で進行します。
この番組はジェレミー以外の一般人の出演者が面白いことにも特徴があります。農学者のチャーリーはジェレミーの不平不満に対して常に事務的に対応し、農家の若者ケイレブはジェレミーに毎回呼び出されてうんざり顔で、ジェラルドはジェレミーも聞き取れない訛った英語で楽しそうに何かを喋っています。
また番組はイギリスで農業ビジネスがいかに大変であるかを物語っています。特に気候が耕作農業向きとは言えないイギリスでは、安定的な収入を得ることが困難です(それも理由で過去にはアメリカに新天地を求めました)。そして政府の補助金無しでは経営が成り立たないと推測されます。
ジェレミーは自動車ファンの方々にはお馴染みのキャラクターですが、初めて彼を知った方でもこの番組は十分楽しめると思います。さらに昨今の外出が制限されている状況下でも、イギリスの綺麗な田園風景も見られるので一見の価値はあるかと存じます。
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経歴:FerrariやRolls-Royceなどの高級輸入車の整備解説書・取扱説明書の翻訳者を経て、 政治家・芸能人・弁護士などのパーソナル スタイリングを担当。1966年生まれ。【言語:TOEIC840・初級イタリア語】
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