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ブラック コーディネートは「オシャレ無精」な人向けのスタイル
日本のファッション メディアは、メンズ・レディースともに黒をゴリ押しております。その理由としては服飾専門学校などで学んだ方々にとって、黒の先駆者とも言える日本人デザイナーの影響が大きいことなどが挙げられると思います。
しかし黒は他の色と合わせるのが難しく、黒をメインとしたスタイルは黒装束または白色や灰色程度しか合わせる選択肢がありません。また黒は光を吸収するので、上記の写真のように質感が良くわかりません(レザーを除く)。
黒はフォーマルでも使われていると言う方々もいらっしゃいますが、その場合の黒はドレスコードです。全員が同じ服装をするという規定であり、カッコ良いから黒を着ているわけではありません。
そもそもファッションに敏感な方が年間を通して同じ色の服を着たり、全身を同じ色で揃えることはありません。そういった意味で業界人の彼らは、黒がカッコ良いと信じて疑わない「黒色教徒」と呼べると思います(逆に中国大陸では黒色は大人気)。
一方で黒は汚れが目立ちにくく、コーディネートを考える必要も無く、毎日同じ服でも他人からわかりづらいなどの特徴があります。その観点からはお忙しい主婦の方や、体を動かすアクティブな方々には向いていると思います。
しかし黒服は暗い夜道では生首が動いているように見えますし、真夏に黒服は季節感が感じられません。また黒は洗濯や経年で色褪せると、灰色がかった貧相な外観となります(特にジーンズやTシャツ)。
そしてなによりブラック コーディネートは、近寄りがたい雰囲気が弱点となります。異性はもとより同性からも気軽に声をかけにくいオーラを放ち、暗い雰囲気の人物と捉えられる場合もあります。
ブラックコーディネートは一時的なファッションの流行であるとは思います。とは言っても一般の方々が黒がカッコ良いなどと勘違いされても困るので、それはファッション業界の内輪でやってくださいというお話です。
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経歴:FerrariやRolls-Royceなどの高級輸入車の整備解説書・取扱説明書の翻訳者を経て、 政治家・芸能人・弁護士などのパーソナル スタイリングを担当。1966年生まれ。【言語:TOEIC840・初級イタリア語】
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