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イタリア製メンズパンツは後ろからも綺麗に見える
世界広しと言えどもパンツ専業ブランドが複数存在するのはイタリアのみでございます。その最も大きな理由は、イタリアがお尻の国であることに他なりません。彼らにとってのお尻は非常に重要なボディーパーツなのであります。
ファッション メディアでは美脚パンツと解説されていますが、イタリア製パンツの本質は後ろから見てもシルエットが綺麗なことにあります。それにもかかわらず前から見ただけで美脚と解説するのは、パンツを実際に履いていないのも同然であります。
イタリア製のパンツはテーラードジャケットと同様に立体的であり、お尻を包み込むようなデザインを多く見かけます。さらに先端に向かって細くなるテーパード デザインなので、足が長く見える効果もあります。
その反面でカッコ良さと履きやすさはトレードオフの関係であり、全般的にイタリア製パンツの履き心地は良くありません。フロントのボタンも簡単にほつれて取れますし、薄青や緑色のパンツは経年で変色したりします。
一方で履き心地が楽なものの、平面的なデザインでお尻が垂れて見えるのはアメリカ製のジーンズやパンツでございます。加えてそれらは背後の外観が考慮されていないので、シニア スタイルに見える危険性があります。
そして履き心地が楽な太めのパンツはテーラードジャケットと合わせにくい傾向があるので、汎用性を考慮すると多少サイズに無理があっても細めのイタリア製パンツに軍配が上がります。特に平面的な細い体型の方に太めのパンツは、体型が強調されるので注意が必要です。
ちなみに白ジーンズはイタリア製がベストであると思われます。アメリカは肥満体型が多く、白ジーンズは膨張して見えることもあって重要視されていません。逆にイタリアにおいては、白パンツが重要なメンズアイテムとなっております。
イタリア製の短パン(ショーツ)は、長いパンツのデザインや素材がそのまま継承されていることもあります。上記のパンツもそのひとつで、履いていて楽なリゾート仕様とおもいきや腰回りはタイトでローライズのデザインです。
いずれにしてもある程度コーディネートの組み合わせ数を確保するためには、最低でも10本のパンツは必要となります。すべてをイタリア製にする必要はありませんが、ブルージーンズとチノパンのそれぞれ1本をイタリア製とすれば一段とオシャレ度が上がるかと存じます。
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経歴:FerrariやRolls-Royceなどの高級輸入車の整備解説書・取扱説明書の翻訳者を経て、 政治家・芸能人・弁護士などのパーソナル スタイリングを担当。1966年生まれ。【言語:TOEIC840・初級イタリア語】
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