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ユニクロはテンション(気分)が上がらない
国内では頻繁にファッションの専門家がユニクロの商品をゴリ押ししております。そしてZARAやH&Mなどの他のファーストファッションでも同様の商品は存在するにもかかわらず、ユニクロのみに偏るのは同社の広報活動の一環ではないかと邪推したりいたします。
そもそもユニクロを含むファーストファッションは、着てもテンションが上がらない(気分が高揚しない)という欠点があります。また消費者が迷うこと無く自発的に購入可能としたビジネスモデルであり、ファッションの専門家が得意になって紹介するブランドではありません。
無論品質や価格やデザイン性を考慮すれば、ユニクロは大変優秀なブランドです。店舗は数多く存在しますし、オンラインでも容易に購入することも可能です。ただし大量生産品ゆえに他人とカブることは避けられません。
さらにユニクロを上手に着こなして「実はこれユニクロなんです」と明かしたところで尊敬もされず、逆に「お金があるのに全身ユニクロですか?」とか「いくら綺麗に見せたところでユニクロじゃあーねー」などと相手に思われるケースも多々あります。
また低コスト大量生産の商品は、着心地も良くないと売れません。そして着心地とカッコ良さは相反関係にあり、デザイン性が高くなると着心地は悪化します。加えてデザイン性を高くするためには高価格の素材を使う必要もあります。
ちなみにファッション スタイリングにおいて高揚感は重要な要素となります。どんなにコストパフォーマンスに優れたウエアでも、着続けていただくためには高揚感も必要です。そして高揚感とはブランドの歴史や名声と同義語でございます。
結局のところ40代の皆様の場合、ユニクロを着ているとは公言しにくい部分があります。それでもお仕事用の消耗品ならばアリとは思いますが、個人的に同ブランドはワンマイルウエアと言うよりはクオーターマイル(1/4マイル)ウエアといった印象です。
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経歴:FerrariやRolls-Royceなどの高級輸入車の整備解説書・取扱説明書の翻訳者を経て、 政治家・芸能人・弁護士などのパーソナル スタイリングを担当。1966年生まれ。【言語:TOEIC840・初級イタリア語】
© 2023 やさぐれスタイリスト
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