ユッタ ニューマンのサンダルは最初は痛いです

ユッタ ニューマンのアリス
世界最高峰のサンダルとも謳われるユッタ ニューマン(JUTTA NEUMANN)は、10年近く前から購入を考えては何度も見送ったアメリカのブランドでございます。その理由は、場合によっては足の痛みを伴う慣らし期間にありました(後述)。

Jutta Neumann New York
同ブランドはユッタ ニューマン氏によってニューヨーク市で設立されました。主にレザー サンダルを中心に皮革製品を展開し、日本国内でも人気が高いものの現時点において販売代理店が存在しないので各ショップが独自に仕入れを行っている模様です。

参考までに同ブランドは、アメリカに次いで世界では日本が最大のマーケットと思われます。また通信販売で本国のサイトから直接購入することも可能ですが、円安の現時点においては送料などを考慮すると国内販売価格とは大差がありません。

そして同梱されていたユッタ ニューマンのサンダルのお手入れ方法の説明書を下記のように和文に翻訳しました(翻訳文の商業利用および無断使用はご遠慮ください)。


Jutta Neumann New Yorkのお客様へ

・私の手作りサンダルをお買い上げいただきありがとうございます。私のサンダルにはそれぞれの個性があり、同じモデルであっても色味などの外観の違いが見られる場合があります。

・サンダルの正しいサイズを決める場合、それらがご自分の足に隙間なく完全に密着することをご確認ください。皮革は自然に伸びるので、最初に試着したときは窮屈すぎるように感じるかもしれませんが、短期間で足に馴染むようになります。

・サンダルには慣らし期間が必要なため、初期における皮革の固さはまったく自然なものです。この期間を短縮されたい場合、最初に履く前にサンダルのストラップ部分を水に完全に浸してください。

・最初の慣らし期間中においてサンダルのストラップ内側にワセリンなどを塗布することにより、皮膚の水ぶくれなどを防ぐことができます。その際には植物性の油脂は絶対に使用しないでください。皮革の強度が低下して寿命が大幅に短くなります。

・お買い上げいただいたサンダルは世界中で最も優れた皮革を使用し、最高の染色技術で仕上げられています。一般的にサンダルは夏季に適したフットウエアではあるものの、海辺でサンダルを履く際には注意が必要です。海水はサンダルの表面と皮革の両方にダメージを与えます。

・新品のサンダルは慣らし期間中に染料の一部が足の裏に移る場合があります。しかしそれらは一時的なものであり、人体やサンダルにとって無害です。

・お買い上げいただいたサンダルは、その長寿命と履き心地にご満足いただけると思います。そしてサンダルの外観を維持するために、レザーマスター社あるいはレクソル社のレザーケアー製品でお手入れすることを推奨します。また一部のモデルに見られる木製のかかとは、細かい紙やすりで軽く表面を削って油を塗布することで出荷時のような外観に戻せる場合があります。
ユッタ ニューマン
本来素足で革靴を履くと皮膚が傷つくのは当然の結果ではありますが、最初からそれを前提としているサンダルは珍しい部類に入ります。特に私のように痛みに弱い人間にとって、ユッタ ニューマンは気合が必要となるサンダルでありました。

しかし履き慣らしたあとの履き心地は他のブランドを圧倒すると伺ったことに加えて服にも合わせやすく、ソールを張り替えれば長期間にわたって履き続けることができるので今回は意を決して購入いたしました。

ユッタ ニューマンのアリス
今回購入したアリスは同ブランドの定番モデルであり、親指ストラップのデザインで有名となりました(税込み49,500円)。また来年から価格が6万円~と改定されることも購入を決めた理由のひとつです。

サイズに関しては私の足サイズは25cm(US7・UK6・EU40)であり、試着の結果USサイズと同じD7を選択しました。D8のほうが履き心地が楽であるものの、足が馴染むと緩くなって疲れるとの店員さんのご説明でジャストフィットを優先しました。

そしてこのアリスは左足のストラップが想像以上に固かったので、最初は室内履きとして調教をはじめたところ徐々に柔らかくなってきました。右足のストラップはそこまで固くないので、今シーズン中には近所の買い物デビューを考えております。

ユッタ ニューマンのアリス
国内で販売されている同ブランドのサンダルは、その多くがビルケンソールを使用しています。そしてソールの張り替えも可能ですが、販売代理店が存在しないので購入者が修理店に直接依頼する場合もあります。

レッドウィング/Redwing専門修理のBECKMAN
私にとっては先のお話となりますが、ソールの張り替えに関しては上記の店舗を紹介していただきました。同店舗では土踏まず部分の盛り上がりを保ちながらビルケンソール ソールの他に、耐久性に優れたVibramウッドストック ソールへの張替えも行っているとのことです。





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