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シャツの胸ポケットはカッコの良し悪しでは無く実用目的
国内では長袖シャツの胸ポケットについて不毛の議論が繰り返されております。個人的にはお好きなようにどうぞといった意見ですが、どうやらカッコの良し悪しで語られているのも終わらない議論の理由と思われます。
一般的胸ポケット付きのシャツはアメリカ由来で、無しはヨーロッパで主流となっております。アメリカの場合は実用的な用途(practical uses)が目的です。そしてヨーロッパ由来のシャツの多くにはポケットがありません。
日本のビジネススタイルはアメリカの影響を強く受けているので、ビジネス シャツは胸ポケット付きが主流と言えます。これはデザインというよりは実用性であり、実際に使用している方々も多くいらっしゃいます。
参考までにどちらかと言えばボタンダウンシャツ(これもアメリカの影響)のほうが問題視される場合があります。そしてボタンダウンシャツの多くは、ポケットが付いているデザインです。
ファッションの観点からはアメリカン スタイルの方はポケット有りを好まれ、ヨーロピアン スタイルの方は無しを好まれるようです。以上のような観点から、ポケットの有無はそれほど重要では無いと言えるわけです。
その一方でカッコ良いシャツの行き着く先は、ヨーロッパで主流の胸ポケット無しのドレスシャツになります。それらは肥満大国のアメリカの寸胴なシルエットのシャツとは異なり、体型にフィットするデザインが採用されています。
加えて生地も縫製も高品質なので、価格帯が高めでございます。逆に胸ポケット有りのシャツの多くはアメリカで主流ということもあり、それほど高価そうには見えない欠点があります。
装飾目的の胸ポケットの例としてはウエスタンシャツが挙げられます。カジュアルシャツの場合は胸ポケットの有無で外観に大差は無く、特に柄シャツはポケットが目立たないので装飾とも呼べないことがあります。
いずれにしても胸ポケットを使用しないのであれば、無いほうがドレッシーな外観になります。そしてこれは単なる慣れの問題なので、両方を試してお好きなほうを選ぶとよろしいかと存じます。
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経歴:FerrariやRolls-Royceなどの高級輸入車の整備解説書・取扱説明書の翻訳者を経て、 政治家・芸能人・弁護士などのパーソナル スタイリングを担当。1966年生まれ。【言語:TOEIC840・初級イタリア語】
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