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リネン素材の色合いはイタリア語でバター色とも言うらしい
イタリアのファッション アイテムの特徴のひとつは色数の多さにあり、特に青色に関してはBLU・AZZURRO・CELESTEをはじめとして日常生活においても使い分けられています。逆に日本のファッション業界ではカーキ色が土色と緑色の両方の意味で使われるなど、曖昧な分類も多く見られます。
イタリア語ではそれに加えてVERDE OLIVA(オリーブのような緑)といった具体的な色の表現も存在します。そういったなかで先日、LINO BURRO(バター色のリネン)という表現をウエブ上で見かけました。そしてこれに関しては聞いたことがなかったので、イタリア人の方に尋ねてみました。
その方によれば一般的には使われてはいないが、ファッション業界では有り得るかもしれないとのことでした。またイタリア語において意味は通じるので、通常会話においても使用可能であるとおっしゃっていました。
ただし、どの種類のバターを指しているのかが良くわからないと指摘されました。私は上記のジャケットのような色がバター色であると認識していたわけですが、イタリアのバターは白に近い種類もあるので一概に黄色みがかっているとは限らないとのことでした。
イタリアは食文化が発達している国であり、チーズの種類を例として乳製品が数多く存在することは存じておりました。しかし日本では無塩と有塩の2種類程度のバターが、そこまで種類が多いとは存じ上げませんでした。
そういったわけで上記のジャケットのような色をリネンバターとか呼ぼうかと考えてはみたものの、日本のバターのイメージがいまひとつファッションと合わない上にエレガンテでも無いので使うのはやめた次第です。
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経歴:FerrariやRolls-Royceなどの高級輸入車の整備解説書・取扱説明書の翻訳者を経て、 政治家・芸能人・弁護士などのパーソナル スタイリングを担当。1966年生まれ。【言語:TOEIC840・初級イタリア語】
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