エレガンス(名詞)とエレガント(形容詞)は文法を基準に使い分ける


最近ファッション メディアで良く目にするカタカナ語に、優雅といった意味のエレガント(Elegant)があります。そして似通ったカタカナ語にエレガンス(Elegance)というものもあり、これも同様の意味ですが前者の形容詞と違って名詞として使用します。

どちらも原語は英語ではありますが、文法上の使用方法が異なります。例えば彼のエレガンスは……または、彼はエレガントであり……となります。そしていずれの場合も、英語で文章を書くことができれば混同することはありません。

しかしメディアではこれらを誤って使用しているケースがあります。カタカナ語が大好きな彼らは英語が理解できないのである意味仕方が無い面はありますが、それによって文章の意味が通らなくなることがあります。

これはエレガンス/エレガントに限らず、beauty(名詞)/beautiful(形容詞)なども同様です。簡潔に言えば形容詞は主語や名詞を修飾(説明)する性質上、文章中では名詞形より多く使われる傾向があります。

参考までにイタリア語ではEleganza(名詞)/Elegante(形容詞)に該当します。私が文章中で時折使う「エレガンテではない」というのは「non è elegante」に由来しており、non è ~はイタリア語では良く使われる表現となっています。

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