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9月, 2023の投稿を表示しています

現代的と言われるメンズスーツのフィッティングについて

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スーツのサイズやフィッティングについて調べれば、山ほどの情報が氾濫しております。それは多くの方々が悩んでいるという意味でもあります。そしてその多くの悩みは、スーツは見かけより動きにくい衣服であるということにも関係していると思われます。 例えば店舗で店員さんからジャストサイズのスーツを勧められた場合、標準体型の方であれば多少の窮屈さを感じるのが普通です。それを動きにくいからという理由で、サイズを上げたり修正を加えたりすると外観が悪化する要因となります。 国産スーツの場合はA・B・AB・Yのように体型に細く合わせたシルエットが提供されてる一方で、西洋のサイズはS(46)・M(48)・L(50)などと大雑把でシルエットはブランドのデザイナーに依存しています。 参考までに上記のようなイタリア製スーツのジャケットの場合、ウエストが絞ってある位置が国産品より5cm以上高いことがあります。このようなジャケットは前ボタンを留めると綺麗に見えますが、肋骨の動きが制限されて息苦しさを感じる方もいらっしゃいます。 そして現代では体型にジャストフィットしたスーツが主流となり、オーバーサイズのものは過去の遺物と言えます。とりわけパンツの裾は18cm~と細く、裾もくるぶしが隠れる位置で斜めではなく直線的に詰める方法がスタイリッシュとされています。 その逆で袖丈は昔から変わらず、ジャケットの袖からシャツが1~2cm程度見える長さと定義されています。その意味からも腕時計はシャツの先端で隠れる大きさを選択しないと、左右の腕でシャツの袖の見え方が異なってバランスが良くありません。 とは言っても袖が短いシャツを着用するとジャケットの袖から出ないので、手首の骨の突出部分がちょうど隠れる位置を基準とする場合もあります。いずれにしても袖丈は購入時に修正可能なことが多く、店員さんの指示通りに詰めれば問題はありません。 以上のようなことを踏まえると、欧米のスーツにこだわる方はブランドの選択が重要になります。袖と裾以外の修正箇所が多いブランドは、体型に合っていないと考えられます。そしてスーツに限れば、好きなブランドよりは体型に合うブランドを選択したほうが賢明です。 結局のところ特にビジネス用途のスーツは消耗品であり、流行り廃りもあるのである程度の妥協は必要です。それでも近年はオーダ

マリネッラのソリッド ブラウン ネクタイを購入しました

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ブラウンのソリッドカラーのネクタイが寿命となったこともあり、マリネッラの同色のネクタイを購入いたしました(税込29,700円)。参考までに芯地が無いセッテピエゲ(7つ折り)では無く、ノーマル仕様のネクタイでございます。 E.Marinella Napoli | マリネッラ ナポリ イタリア製ネクタイの代名詞ともなっている同ブランドは、イギリス王室やアメリカ大統領をはじめとした著名な方々を顧客としております。国内でも正統派のスーツスタイルがお好みの政治家の方々には人気がある模様です。 昨今はノーネクタイのビジネススタイルが増えてきた影響で、ネクタイの必要性が低下してまいりました。今までは気分を変えたりするために新しいネクタイを購入するケースもありましたが、その機会も減少しています。 そうなりますとノーネクタイの日と組み合わせることによって、少数のネクタイでもローテーション可能になります。したがってこれからは、ネクタイの数より質のほうが重要になると思います。 その観点から同ブランドのネクタイは、40代以上の皆様には適していると考えられます。例えばネクタイを締める機会が少ない方であれば、1万円のネクタイを3本購入する代わりに同ブランドのネクタイを1本購入されてもよろしいかと存じます。 参考までに今回はマリネッラ三代目当主のマウリッツォ氏とご子息のアレッサンドロ氏が4年ぶりに来日されたこともあり、丸の内ブリックスクエアの店舗にて購入いたしました。 【関連記事】 マリネッラのイタリア国旗ネクタイを購入しました

DRUMOHR(ドルモア)のスウェットパンツを購入しました

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冬用のキャメル色のスウェットパンツは常に探しておりました。可能であればカシミア100%のものを希望していたのですが、それらは価格が10万円を超えることもあって現実的ではありませんでした。 そして先日 YOOX「広告・PR」 において、希望と近いスウェットを発見したので購入いたしました(送料込:17,300円)。サイズは46(S相当)でジャスト フィットでした。 Drumohr Official Store® | Established 1770 Drumohr(ドルモア)は有名百貨店をはじめとしてセレクトショップでもよく見かけるイギリスのブランドでございます。また近年はイタリアの企業に経営権が移行した関係もあり、イタリアのブランドと言っても良いかもしれません。 この投稿をInstagramで見る Kazuhide Araki(@k__araki)がシェアした投稿 このパンツは10%のカシミアを含むコットン素材を使用したイタリア製です。外観はかなりゴージャスな印象で、白ラインのアクセントも加わってタダ者では無い雰囲気を醸し出すことが予想されます。

50代男性でも低回数の自重トレーニングのみで筋肉量は維持できる

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私は40代前半の頃にベンチプレス100kgを挙げていた時期がありました(体重67kg)。そして胸筋を痛めたり、100kgの目標を達成したことで重りを使ったトレーニングは止めて自重トレーニングに移行しました。 最初に始めたのはマッスルアップという鉄棒を使った動きで、およそ3年で達成することができました。これは運動未経験者にとっては難しい動作で負荷も高く、途中で3回ほど肩を負傷しました。 その後は伸肘倒立(しんぴとうりつ)に移行し、これも非常に難しい動作でしたがゼロから始めて約7年かけて何とか完成させました。その7年間で同じ動作を約1万回繰り返し練習した結果でした。 参考までに私の中で1万回という数字には意味がありまして、それは故ブルース・リー氏の名言である「私は1万回の蹴りを練習した者は怖くない。怖いのはひとつの蹴りを1万回練習した者だ」に由来しております。 伸肘倒立は一見するとバランスが重要に見えるのですが、実際は全体重を腕に移動させて肩で支えることのほうが重要です。体操経験者であればそれほどパワーを必要としませんが、一般人の場合は全身のフルパワーを出力しないと倒立の姿勢まで到達できません。 したがって筋肉や関節への負荷が高く、1日に7~8回しか練習できません。それも一日置きにしないと回復が追いつかないことに加え、関節も痛めやすくなります。しかしその結果として週3回の毎回30分の運動量であっても、上記の筋肉量を維持することが可能となっています。 ちなみに私の食生活はお酒をほとんど飲まないことを除けば、一般の方々と大きな違いはありません。またプロテインは体に合わないので飲みませんし、サプリメントは以下を運動前に3個摂取しているのみです。 グリコ パワープロダクション エキストラ アミノアシッド 回復系 驚異の回復力を目指す方へ POWER PRODUCTION posted with カエレバ Be.BIKE Yahooショッピング Amazon 楽天市場 dショッピング 私は運動生理学者ではありませんが、そもそも10回をワンセットとするトレーニング方法に根拠は無いと考えています。筋肥大を目指すならそれでも良いでしょうが、回数が多くなるとそれに比例して筋肉が疲労します。 しかしトレーニングで筋肉の疲労を感じると、同時に

モロー・パリの財布を購入しました

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現在使用してる財布も約4年経過し、買い替えを検討していたタイミングでMOREAU PARIS(モロー・パリ)の財布を購入いたしました。同ブランドのアイテムは昨年から購入し始めたのですが、デザイン性や実用性も高いことに加えて周囲の方々とカブらないので気に入っております。 MOREAU PARIS(モロー・パリ)公式オンラインブティック 前回の財布の購入からコロナ禍を経て国内における購入の決済方法は、現金決済からキャッシュレス決済へと大きく移行しました。これは紙幣や硬貨を持ち歩く必要性の低下に伴い、財布の役割や機能面も変化したことを意味します。 以前であれば財布は紙幣を持ち歩く役割が中心であり、多くの紙幣を収納できる長財布が便利でした。しかし現在では少額の支払いでもキャッシュレス決済で行うことが多く、現金を使う場面が減少しています。 私の場合も普段は1万円前後の紙幣しか持ち歩いていません。そしてモバイルなどのキャッシュレス決済で不慮の事態にも対応することができるので、ATMで現金を引き出す機会も少なくなくなりました。 そういった経緯から紙幣収納をメインとした財布では無く、持ち運びに便利な小型の財布に切り替えることを検討していました。その条件に合っていたのが今回購入した二つ折り財布でございます。 CLIP WALLET FLAPと呼ばれるこのモデルは、マネークリップ+カード6枚+小銭入れの仕様です。単純に言えば一般的な長財布の紙幣を収納する部分が、マネークリップと置き換えられているデザインです。 このデザインには軽量化と小型化の2つの特徴があります。素材はカーフレザーですが紙幣を収納する部分が無いので、2つ折り財布であってもかなり軽量でコンパクトな外観となっています。 一方でマネークリップ型財布は、日本ではあまり馴染みがない紙幣を挟む動作に慣れる必要があります。しかしそれを考慮しても毎日1~2回しか財布を取り出さない私の場合はこの財布で問題は無いと判断しました。 また小銭入れは容量が少ないものの、現金決済が必要な場合には役立つ機能です。そして小銭入れを使用しないのであれば、名刺などの小物入れとしても使えます。 いずれにしてもコロナ禍を経て今は現金からキャッシュレス決済への移行期間と考えられます。特に最近現金を使う機会が減っていると

暑すぎる日本の真夏に着る/着ないトップス

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猛暑日が多かった今年の夏と旅行先のバンコクの屋外を徒歩で移動して感じたことは、35℃の外気温ではオシャレな服装はあまり意味がないということでした。それはオシャレに着飾ったところで、汗にまみれてまったくオシャレに見えないことが理由です そして高温多湿の日本の夏においては何を着たところで涼しくなりませんし、涼しげに見えることもありません。素材やデザインを変えても「暑い」または「すごく暑い」か程度の違いでございます。 それでも少しでも暑さを和らげるためには素材と肌の間に隙間ができるデザインの服や、物理的に軽量のアイテムを選ぶことが重要です。加えて速乾性に優れている素材も不快感を低減する効果があります。 コットン素材のTシャツは安価で大量生産されていることもあり、世界共通で最もポピュラーなサマー アイテムです。これは他に選択肢が無いので着ている方も多く、カッコの良し悪しで判断するものでもありません。 体感温度は生地の厚さにあまり関係が無いので、体型に自信が無い方は厚手のものを選ぶとある程度ボディラインを隠すことができます。暑さに関しては色が大きく影響するので、黒Tシャツは絶対に避けるべきです。 シルエットが緩い半袖開襟シャツは、胸元もV字に開いているので比較的体温を逃しやすいと思います。裾からの風通しも良いのですが、第2ボタンまで開けると胸元の風通しもさらに良くなります。 このタイプの半袖シャツはTシャツよりは分別がある大人に見えるので、多くのオシャレな芸能人の方々も着用されています。そして40代メンズの方には、Tシャツよりこのような開襟シャツのほうがお似合いかと思います。 首元が大きく開いたオーバーTシャツはあまりポピュラーとは言えないTシャツですが、薄い生地であれば一般的なTシャツよりは多少暑さは和らぎます。ただしアイロンがけが必要なこともあるので、それが面倒かもしれません。 リネンシャツは長袖であっても、半袖Tシャツと同等の体感温度を確保できる場合があります。また冷房が効いた室内では、袖を下ろすことによって冷えすぎを防ぐことも可能です。 さらに速乾性にも優れているので、発汗による不快感も低減されます。加えて長袖であってもそこまで暑苦しい外観にはならない特徴から、これも40代メンズの方にはオススメすることができます。

エレガンス(名詞)とエレガント(形容詞)は文法を基準に使い分ける

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最近ファッション メディアで良く目にするカタカナ語に、優雅といった意味のエレガント(Elegant)があります。そして似通ったカタカナ語にエレガンス(Elegance)というものもあり、これも同様の意味ですが前者の形容詞と違って名詞として使用します。 どちらも原語は英語ではありますが、文法上の使用方法が異なります。例えば彼のエレガンスは……または、彼はエレガントであり……となります。そしていずれの場合も、英語で文章を書くことができれば混同することはありません。 しかしメディアではこれらを誤って使用しているケースがあります。カタカナ語が大好きな彼らは英語が理解できないのである意味仕方が無い面はありますが、それによって文章の意味が通らなくなることがあります。 これはエレガンス/エレガントに限らず、beauty(名詞)/beautiful(形容詞)なども同様です。簡潔に言えば形容詞は主語や名詞を修飾(説明)する性質上、文章中では名詞形より多く使われる傾向があります。 参考までにイタリア語ではEleganza(名詞)/Elegante(形容詞)に該当します。私が文章中で時折使う「エレガンテではない」というのは「non è elegante」に由来しており、non è ~はイタリア語では良く使われる表現となっています。 【関連記事】 それはマスト アイテムでは無くてマスト ハブ アイテムです

GAZZARRINI(ガッザリーニ)のリネンシャツを購入しました

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今年の猛暑も終わりそうなタイミングで、GAZZARRINI(ガッザリーニ)のリネンシャツを YOOX「広告・PR」 において購入しました(6,470円:送料込)。今年は積極的にリネン素材のシャツやパンツを購入していたのですが、恐らくこのシャツで今年は最後になると思います。 Home GAZZARRINIはイタリアのカジュアル ブランドで、比較的お手頃な価格のウエアを販売している印象です。同ブランドは過去には国内でセレクトショップなどで取り扱いがあった模様ですが、現時点で販売代理店は無いと思われます。 この投稿をInstagramで見る Kazuhide Araki(@k__araki)がシェアした投稿 今回購入したリネン100%のシャツはスタンドカラー(バンドカラー)仕様で、頭からかぶって着るプルオーバータイプです。サイズはS(46相当)で、普段の私のサイズでジャストでした。 リネンシャツは日本ではシワが気になるなどの理由であまり普及していません。しかし長袖シャツであってもコットン素材よりは通気性や速乾性に優れているので、オシャレに敏感な方は一度は試されてもよろしいかと存じます。
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