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ブラック ダウンジャケットはコーディネートを考える意味がない
ブラック ダウンジャケットは、冬になるとラーメン屋さんをはじめとした飲食店の壁一面を黒く染め上げる風物詩でございます。その人気の一方でダウンジャケットは元来防寒着であり、膨張した丸いシルエットのウエアはカッコ良く見せることが困難であります。
したがってダウンジャケットはオシャレ着の範疇から外れるのですが、それを言ってしまうと元も子もないファッション メディアに騙され、多くの皆様がカッコ良いと思いこまされているのが現状であると思われます。
また初対面の方とお会いする際もダウンジャケットやダウンコートはカジュアル過ぎる外観から、男女を問わずお相手からの印象がよろしくありません。そういった観点からも私はコートをオススメしているわけでございます。
加えてブラックのテーラードジャケットが人気が無いのと同様に、一般的にブラックは他の色と合わせるのが難しい欠点があります。そしてブラック ダウンジャケットはこれらのことを考慮してコーディネートを考える必要があります。
パンツに関してはジーンズは基本的にNGです。ブラックとブルーは色彩的に合わないことに加え、あまりにもカジュアル過ぎる外観となるので、どんなに高価なダウンジャケットであってもご近所着スタイルにしか見えません。
ホワイトパンツは比較的合わせやすいものの、一般の方々は冬にホワイトパンツを履く習慣が無いのであまり現実的とは言えません。またチノパンなどのコットン パンツは外観が冬向きでは無いので、ダウンジャケットと合いません。
そうなりますとウールパンツなどの冬向けの外観を持つアイテムと合わせる方法が安全な選択肢となります。特に入手しやすいグレーのフランネルパンツはブラックと相性が良いのでオススメではあります。
ちなみにブラック ダウンジャケットを着用している方々の多くは、ファッションにそれほど興味をお持ちではない印象です。そういった方々のパンツは、履き古したものやデザインが古かったり裾丈も長すぎたりすることが原因で全体の外観が悪化しています。
インナーは多少なりともカッコ良く見せたいのであれば、ニットウエアが唯一の選択肢になります。Tシャツはダウンジャケットを脱いだ際に知性的に見えませんし、長袖シャツはあまり冬向きのウエアとは言えません。
寒冷地域であれば長袖アンダーウエア+タートルネックといった組み合わせが、屋内でも体感温度を調整しやすいと思います。逆に東京などの都市部では地下鉄などの屋内が温かいので、セーター類のほうが適切といった感じです。
参考までにダウンジャケットは腕全体が細い(脇周りが小さい)デザインのほうがエレガンテな外観となります。これによって腕を動かしたときに胴体部分が一緒に動かず、元来のシルエットを維持することができます。
逆に安価なもので見られる腕を含めた全体的にゆったりとした半纏(はんてん)のようなデザインは、モッサリとした外観になります。したがってカッコ良さを求めるのであれば、極力タイトなデザインを選択されるとよろしいかと存じます。
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経歴:FerrariやRolls-Royceなどの高級輸入車の整備解説書・取扱説明書の翻訳者を経て、 政治家・芸能人・弁護士などのパーソナル スタイリングを担当。1966年生まれ。【言語:TOEIC840・初級イタリア語】
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