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ファッション アイテムにおける3・10万円の境界線
ファッション アイテムに限らず、物品を購入する際には予め目安となる金額を設定する場合もあるかと思います。この金額はまた、その人物の価値観と言えるかもしれません。そしてファッションの場合、金額を設定することにより無駄なアイテムの購入を避けられるケースもあります。
一般的にファッション アイテムの外観や品質は価格に比例しますが、上限は存在するのでそれを超えると自己満足の世界に突入します。逆に高品質で低価格の商品は、それらをアピールしても高揚感は得られないので単なる消耗品として扱われることになります。
その一方で「安価な〇〇で十分」などと高価格のアイテムを否定する意見も散見されますが、それは単に低価格のアイテムしか購入経験が無い方々であったりします。そしてファッション アイテムに限れば、高価格のほうが満足度が高くなるのは必然です。
私は購入時の価格に関してはセール価格も含め、例外もありますがアイテムごとにおおよその予算を設定しています。例えばYOOXで購入するアイテムの上限はコロナ以前は2万円だったのですが、現在では3万円程度としています。
3万円以下で購入するアイテムは主に消耗品であり、それらはパンツ・シャツ・ニットウエアなどが該当します。それらの消耗品は3万円以上であっても外観や品質や着心地に大差は無く、またコーディネートの中心アイテムでもありません。
3~10万円にはカジュアル ブルゾンや革靴やシルバー アクセサリあるいはスーツなどが含まれます。ビジネススーツに関しては10万円が上限といった印象で、それ以上はイタリア人のようにオーダー スーツにするほうが満足度が高くなると思います。
テーラードジャケットは価格と比例して着こなし方法も難しくなるので、一般の方々はセール価格を含めて10万円を上限とすると無難です。また40代のビジネス スタイルに関する多くのアイテムも、この価格帯で購入される場合が多いかと思われます。
アクセサリ類は3万円前後を境界線としてデザインや品質が変わってくる印象です。特にカバンを含む革小物やストールなどは外観が素材の品質に影響されやすいので、3万円を下限とするとセンスが良いと言われるかもしれません。
10万円以上のファッション アイテムは趣味の世界とも言えますが、それらすべてで揃えると見栄えが良くなります(予算とファッションセンスがあれば)。それ以外の場合は一点勝負のアイテムが大半を占めることになります。
とは言っても10万円以上のウィンター コートやレザー ジャケットなどのアウター類は、デザイン性や品質が価格に直結して寿命も長くなります。したがってそれらは低価格の商品で妥協するべきではありません。
同じく10万円以上の腕時計も、腕に付けているときの安心感が違います(それも100万円まで)。ジュエリー類も10万円以下では素材の貴金属や石を多く使えないので、比較的地味な外観となります。
ちなみにすべてのアイテムの価格が上昇している近年であっても、10万円以上のスニーカーとサングラスは劇的に外観を変化させる可能性があります。それらは単に価格が上昇しただけでは無く、デザイン性と品質も向上しているからです。
近年の日本はインフレ傾向でもあり、以前のように大雑把にファッションアイテムを購入することが躊躇されがちです。そういった時代にはブランドや好き嫌いでは無く、金額を基準として購入するのもひとつの方法であるかと存じます。
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経歴:FerrariやRolls-Royceなどの高級輸入車の整備解説書・取扱説明書の翻訳者を経て、 政治家・芸能人・弁護士などのパーソナル スタイリングを担当。1966年生まれ。【言語:TOEIC840・初級イタリア語】
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