2023年9月に斜視の手術をしました

上下斜視
コロナ禍中の3年ほど前から複視(物が二重に見える)に悩まされておりました。最初は長髪にしていた際に髪の毛を後ろで束ねることが原因と考えておりましたが、髪の毛を短く切ってからもその症状は治まりませんでした。

視界は常に上下に二重にズレており、自動車の運転も危険である上に映画の字幕も二重に見えて目が疲れることがありました。そして2023年3月に右の眼球が下がっている斜視であるとの診断を受けました(上記の写真)。

これが左右の斜視であれば自分で早期に気がついたと思われますが、上下の場合は目を大きく開かないと判別できません。また、大人の斜視の要因でもある頭部への衝撃の経験も無かったことが、眼科でも発見が遅れた一因と思われます。

しかしその眼科では斜視の治療はできないとのことなので、大学病院を紹介していただきました。とは言っても東京都内でも斜視の手術に対応している医療機関は多く無い模様で、順番待ちが混んでいたので初診の予約は3ヶ月後の6月になりました。

その間であっても見え方を修正したかったので、プリズム レンズの眼鏡を作りました(レンズのみ2枚で約18,000円)。これは近・遠視用レンズとは異なり、焦点の位置を上下左右に修正するものです。そしてこれによって正常に近い視界を得ることができました。

そして大学病院での診断の結果は眼球を動かす複数の筋肉の中の1本が短いことによる斜視という説明でした。それが先天性か後天性なのかは不明とのことでしたが、手術適応の症例なので右目の手術を行うことになりました。

参考までに私は18年前に両目のレーシック手術、9年前に右目の網膜裂孔の手術を受けています。したがって右目の手術は3回目となり、目の手術は比較的短時間で終了するものの、恐怖や痛みがあっても目を閉じることができないことも承知していました。

手術の日程は私の夏休みも考慮し、診断から3ヶ月後の9月に行うことにしました。斜視の手術前の注意事項に関してはそれほど制限はありませんでしたが、術後は1ヶ月ほど白目が充血するとのことでした。

手術は点眼麻酔によって仰向けに寝た状態で行われ(子供さんの場合は全身麻酔の場合もあり)、黒目の下を切開して筋肉を引き出して長さを調整し、途中で上半身を起こして見え方を確認しながら約25分で終了しました。

また手術の際には黒目に白い布が被されて視界が遮られるので、眼球にメスが迫ってくる恐怖は感じませんでした。これがレーシック手術や網膜裂孔の手術では術式が全部見えてしまうので、恐怖を感じることもありました。

加えて術中は眼球の表面にしか麻酔が効いていないので、眼球内部の痛みは感じます。私はその痛みから眼球への麻酔注射を追加してもらったのですが、その注射のほうが痛かった印象です。

手術終了後は妻の付き添いで帰宅し、手術費用は国民健康保険が適用されて2万円弱でした。加えて私が加入している民間の生命保険の手術給付金の対象でもあったので、後日支払った金額のすべてが給付されました。

斜視の手術はレーシック手術と同様に、手術の翌日になれば効果を実感することができます。私の場合は意図的に上下を完全に合わせない術式であったために当初は多少のズレは残りましたが、6ヶ月後の現時点においては何も不自由は感じません。

私は年齢的に白内障の手術が必要になる日も近いと思います。そうなると右目は4回目の手術となりますが、眼球は比較的丈夫な臓器と考えているのであまり憂慮はしておりません。

注:治療の詳細などについては専門医にお尋ねください。

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