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袖まくりを前提とするテーラードジャケットの本切羽(開き見せ)
テーラードジャケットの袖ボタンの仕上げ方には種類があり、なかでも本切羽と呼ばれる実際にボタンを外せる仕上げは最上級とされています。しかしながら実際にボタンを外して袖まくりをすることはほとんど無いので、袖部分の装飾の一部と言って良いと思います。
とは言っても先日購入したテーラード ジャケットが夏向けの薄い生地ということもあり、実際に袖ボタンを外して袖まくり(折り返し)をしようかと思い立ちました。そしてお直し屋さんと相談して通常とは少し違う方法で袖先を仕上げていただきました。
一般的にボタンは先端部分から4cm~4.5cmの位置から取り付け始めます。また袖丈はジャストの長さに調整することが多いので、袖まくりは前提としていません。
仮に袖をまくった場合、袖の裏地が見えてあまりエレガンテとは言えない外観になります。特に冬用のジャケットは生地も厚く、季節的にも袖まくりは合わない印象です。
今回のジャケットは購入時にすでに袖が本切羽で仕上げられていたため、先端部分から約2cm詰めていただきました。これによってボタンを留めたままで、袖の先端を小さく折り返すことができます。
同時に袖先の表地を第一ボタンの裏側まで折り込み、大きく折り返した際に裏地が見えないようにしました。
このような袖先の仕上げ方は上級者向けではありますが、場合によっては検討されてもよろしいかもしれません。参考までに加工費用は総額約8,000円といったところでした。
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経歴:FerrariやRolls-Royceなどの高級輸入車の整備解説書・取扱説明書の翻訳者を経て、 政治家・芸能人・弁護士などのパーソナル スタイリングを担当。1966年生まれ。【言語:TOEIC840・初級イタリア語】
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