最新の投稿
ファッション コーディネートは単なる色合わせでは無い
ファッション コーディネートと聞くと、多くの方々は色合わせ中心に考えられると思われます。しかし私の場合、色合わせが占める部分は60~70%程度です。残りはスタイルの目的やアイテムのデザインや素材などです。
なかでも素材は重要な位置づけであり、コーディネートの際には上下で素材を合わせるように心がけております。また素材を合わせられない場合は、同様の質感を持つ素材を組み合わせております。
特に表面が滑らかで光沢が強い素材には注意をしています(皮革を除く)。例えばシルク素材のネクタイでも光沢が強いものは、コーディネート全体のバランスが崩れるので使うことを避けています。
パンツをコーディネートの重要アイテムと位置づけている私の場合、一般の方々がコットン素材のパンツをカッコ良く着こなすのは難しいと考えています。特にブルージーンズは、カジュアル感が強すぎて普段着に見えがちです。
参考までに現在でも西洋におけるブルージーンズは作業着であり、これが理由でドレスコードがある飲食店では入店を断られます。日本ではそこまで厳しくはありませんが、カジュアルな会合であってもブルージーンズは避けたほうが無難です。
チノパンも同じく普段着であり、オシャレ着としては使うことが難しいアイテムです。これはチノパンに限らずカーゴパンツなどのミリタリー由来のアイテムの宿命であり、それらの女性ウケが悪い原因のひとつとなっております。
逆にコットンアイテムをすべて排除してしまえば、色合わせに関係なくオシャレなスタイルに見える場合もあります。例えば冬であれば、ウールとカシミア素材でコーディネートを完成させることも可能です。
夏であれば季節感と実用性を兼ね備えたリネン素材で上下を合わせれば、コットン素材より高級感があります。ちなみに「リネン素材はシワが……」とおっしゃる方々の多くは、リネン素材を試したことがなかったりします。
いずれにしても素材やデザインを考える前に、2色の色合わせを完成させる必要があります。2色ができなければ3色や柄物を合わせることもできません。その際には最も合わせやすい白から始めるとよろしいかと存じます。
ココをClick→記事タイトルとURLをコピー
経歴:FerrariやRolls-Royceなどの高級輸入車の整備解説書・取扱説明書の翻訳者を経て、 政治家・芸能人・弁護士などのパーソナル スタイリングを担当。1966年生まれ。【言語:TOEIC840・初級イタリア語】
© 2023 やさぐれスタイリスト
コメント
コメントを投稿
Spam comments will be removed