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黒縁ラウンド(丸型)眼鏡は難しいので色付きレンズを使う
近年はTVに出演されるタレントさんやファッション関係の方々をはじめとし、黒縁の丸型眼鏡をお見掛けする機会が増えてまいりました。しかしながらこのフレームは難易度が高く、変わった人物に見られがちで、カッコ良く着用している方はごく稀といった印象です。
女性の場合もただでさえ幼く見える東洋人女性がこの眼鏡を着用するとさらに幼く見えたりします。しかし世間一般でも人気があるようでして、眼鏡屋さんの店頭でも必ず見かける種類のフレームでございます。
ちなみに眼鏡をお探しの方々は似合うフレームがわからないとか言っておきながら、最終的には自分の好きなフレームを選ぶことが多々あります。したがって顔に似合うフレームという概念にはそれほど意味はありません。
眼鏡フレームを選ぶ際は似合う・似合わないでは無く、それを着用して気分が高揚するか否かのほうが重要な要素となります。そして何らかの理由で黒縁丸眼鏡を気に入った結果、「くいだおれ太郎」が完成するわけです。
近年の黒縁丸眼鏡の流行は、THOM BROWNEのTB-011と呼ばれるモデル(生産終了)が2013年にシルモドール(SILMO D'OR)のグランプリを受賞したことが影響していると思われます。同賞は革新的なアイウエアのデザインや技術などに対して贈られ、これによってTB-011は注目を浴びることになりました。
TB-011はラグジュアリー アイウエア ブランドのDITAがデザイン・製造を担当し、革新的なゴールド チタンフレームのサンドウイッチ構造を採用していました。さらに生産国が日本ということもあり、精密な加工と技術によってそれまで存在しなかったラウンド型アイウエアの地位を確立しました。
このような理由から、高価格帯でありながら当時は玄人さんたちの間で流行していました。その後数多くのアイウエア ブランドが低価格帯で類似デザインのフレームを展開するようになりましたが、TB-011の品質とデザイン性には及びませんでした。
私も興味本位で伊達眼鏡や老眼鏡などに使おうかとセールで黒縁丸型眼鏡を購入しましたが、どうやっても面白顔のオジサンにしかなりませんでした。そこでサングラス用途にするために色付きレンズに交換しました。
サングラスの形状のなかでも丸型は、ファッショナブルなアイテムとして玄人さんたちにも人気があります。そして薄色レンズに交換することにより、夜でも使えるサングラスにしました。
参考までに上記のDITAの眼鏡は鼻パッドが低く、レンズにまつ毛が当たったので純正の金属パッドに交換しました。これは対応可能なブランドに限られますが、鼻パッドを盛って大きくする場合より調整範囲が広くなります。
色付きレンズ(または度付きサングラス)は色の選択に迷うことが多く、仕上がりは出来上がってみないとわかりません。色の濃度も10~75%と幅広いので、これも迷う原因のひとつとなっております。
私個人も何度か色付きレンズを試していますが、濃度25%では外観がほとんど変わらず、75%は完全な屋外用サングラスといった印象です。そして結論としては、50%前後が昼夜で使えるバランスが良い色合いであるといった感じです(上記)。
ブルーを選択したのは、単に私が持っていなかったレンズの色という理由です。初心者の方であれば薄いグレーやグリーンなどが落ち着いた印象でオススメですが、実際に顔の色に合わせたり見え方を確認しないとわからないので試着が必須です。
そして薄色レンズは、場合によってはビジネス用途の度付きレンズとしても使用可能です。その際には「ブルーライトが……」とか「LEDライトが……」とか「白内障と言われて……」などの言い訳が、近年ではお役に立つかと存じます。
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経歴:FerrariやRolls-Royceなどの高級輸入車の整備解説書・取扱説明書の翻訳者を経て、 政治家・芸能人・弁護士などのパーソナル スタイリングを担当。1966年生まれ。【言語:TOEIC840・初級イタリア語】
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