日本人によるサングラスのメンズ コーディネート

日本人のサングラスのメンズ コーディネート
日本人はサングラスをかける習慣が無いことに加えて根強い偏見があります。一般の方々はそれでも問題はありませんが、オシャレを目指す際にはサングラスの有無は重要な要素となります。何故なら男女を問わず太陽で眩しそうな表情によって、お顔の造形が台無しになるからです。

とは言ってもサングラスの知識が無いとお嘆きの方々が多くいらっしゃいます。それは日本のアイウエア業界に問題があり、フレームやレンズの形状を分類化し過ぎたり、顔に合わせるといった不要な選択肢を増やし過ぎたことが要因であると考えられます。

サングラスは眼鏡と異なり、基本的にはご自分のお好きなものを購入すれば良いと思います。特に最初の1本は比較対象が無く、迷ったところで最終的には衣服と同じで好みで選ぶことになります。

そしてサングラスもアクセサリーの一部である以上、エレガンテなスタイルに仕上げるためには靴やベルトや腕時計と同様で服装に合わせなければなりません。その理由から複数本が必要となります。

参考までにハリウッドスターのブラッド・ピット氏やロバート・ダウニーJr氏などは、様々なブランドで数十本のサングラスをお持ちになられているようです。加えて、近年のハリウッド映画ではアイウエア ブランドのタイアップも多く見かけます。

日本人のサングラスのメンズ コーディネート
日本でサングラスと言えば黒フレームの印象が強いのですが、それはレイバンに影響されたものと思われます。同ブランドのサングラスは黒フレームが特徴的なモデルが多く、イタリアや国内の関西地域では根強い人気があります。

ところが黒フレームを東洋人が着用した場合、黒い頭髪と一体化してイカつい外見になります。これが国内において「カッコを付けている」と誤認される原因でもあり、結果として頭部だけが目立つコーディネートになりがちです。

私の経験上、黒フレームはメンズファッションに合わせやすいとは言えない印象です。それは黒スニーカーや黒カバンなどと同様で、単体で存在感があり過ぎるためです。したがってレイバンのウエイファーラーなどは初心者には向きません。

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その一方で薄色レンズの黒フレームはイカつさが多少和らぎます。レンズは灰色や薄青などが入手しやすい色なのでオススメです。このようなサングラスは街中や、場合によっては屋内でも着用可能です。


茶フレームは黒フレームより外観が優しくなります。特にTortoise(べっ甲)柄のフレームは、白系をはじめとした様々な色のアイテムと合わせることが可能です。この理由から茶フレームは必須のサングラスとなります。

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茶フレームのなかでもラウンド型のサングラスは、服装との合わせやすさに最も優れています。茶フレームは元来東洋人の肌の色と馴染みやすいことに加え、ラウンド型はフレームが細い傾向にあるので悪目立ちしません。


細い金属フレームのラウンド型サングラスは、薄色レンズと組み合わせられている場合が多いので夜間着用も可能です。そしてサングラス自体の主張があまり強くないので、多くのファッションスタイルに適応します。

その意味においてはファッションレベルが高い方々向けであり、一般の方々がこのようなサングラスを着用しても一撃でカッコ良くはなりません。またフレームの素材が繊細なので、損傷などの取り扱いには注意が必要です。

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アビエーター(和:ティアドロップ)型のサングラスは玄人さん向けですが、40代以上の方々には意外と使いやすい一面があります。しかし航空機パイロット用で見られる暗色レンズは、主張が強すぎて服装に目が行かないのでオススメできません。

近年のアビエーター型サングラスは薄色レンズが主流となっており、なかでもレンズの大きさを活かしたグラデーションレンズはフレームと良く合います。レンズ交換は1万円程度なので、フレームを持て余している方は交換されても良いかもしれません。

日本人のサングラスのメンズ コーディネート
スーツと合わせる場合はスーツの色に関係なく、茶フレームのほうが全体的なスタイルに馴染みます。またサングラスを外して胸ポケットに入れるとポケットチーフの代替となります。

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白や赤やクリアなどの個性的な色のフレームのサングラスは、服装に合わせることが困難です。このようなサングラスは、風変わりの性格として見られがちといったマイナス面があるので特に必要では無いと思われます。

日本人のサングラスのメンズ コーディネート
ビッグサイズのサングラスは国内では需要がありません。これはサングラスをファッション コーディネートに取り入れ、なおかつ様々なサングラスを試した結果として到達しうる完全な玄人さん仕様でございます。

私は40年以上サングラスを着用していますが、日本は未だにサングラス=レイバンのイメージから抜け出ていません。個人的にレイバンはボシュロムの時代が最後で、現在のようにイタリア製になってからは魅力が半減していると考えています。

いずれにしてもサングラスは、メディアの紹介記事だけでは何もわかりません。特に外観のみならず、掛け心地や前後のバランスなども重要な要素です。したがって購入に際しては、可能な限り多くの店舗で試着をされるとよろしいかと存じます。

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